幼少期の私からお母さんへ
私が生まれた時母はきっとしんどかったと思います。
嫁姑問題にも苦労していて母の実の両親は私が生まれる前に亡くなっていました。
初めての出産、初めての育児で、良い母親でいようと頑張ったのだと思います。
小さいころの記憶は幼稚園の年長くらいからしかないけれど、私は母のことを「怖い」と思っていました。
家でわがままを言って怒られて外に出された記憶があります(笑)。
母は仕事をしていて幼稚園に迎えに来るのは18時半ごろ。
残っている子の中でも最後の方でした。
よく夜の幼稚園を探検していました。
他のお母さんが見たら迎えが遅くてかわいそうな子だったかもしれない。
だけど、私は楽しかったから、迎えが遅くてもよかったんです。
大人から見たら「かわいそう」と思われることが子供にとって「かわいそうなこと」だとは限らない。
このことを知ってほしい。
それからそのころの私はなぜかなんでも自分でしようとしていました。
髪を結ぶのもお風呂もなんでも。
なぜなのかいまだにわかりません。母に負担をかけたくなかったのか。
それから母はマナーにとても厳しかったです。
「いただきます」「ごちそうさまでした」「こんにちは」「ありがとうございます」
食事の時に手を机の上に出す
箸の持ち方
お茶が欲しいときには「お茶」じゃなくて「お茶下さい」
など、かなり厳しかったです。
当時の母は今よりも遠い存在でした。
でも怒られてばかりだったわけではなく、一緒にカレーを作ったり、お菓子を作ったり、楽しい思い出もたくさんあります。
ただ、今よりも「お母さん」の肩に力が入りすぎていた。
そんな気がします。